湘南は目の前に広がる相模湾と丹沢、箱根の山々の自然に囲まれた地に位置しています。湘南は何処から何処までかというとはっきり決まっている訳ではありませんが、海岸線に繋がる葉山から大磯までが一般的です。
湘南の人々は天気図をよく見ます。漁業やマリンスポーツとの関わりが深いからです。日本海を低気圧が進むとウインドサーファーが南西の風を期待してウズウズ!太平洋岸を低気圧が進むとサーファーはワクワク!遠く赤道のあたりに台風が生まれるとビッグウェーブを期待してサーファー達は台風の進路から目が離せなくなります。
海と共に暮らす中で環境の変化にも敏感になります。海岸浸食やシラス漁、そうめんこ漁(うなぎの稚魚)の不良が最近際立っています。地球温暖化による気候の変化が身近な問題を引き起こしています。
そんな湘南でのアースデイも今年で7回目となります。4年前に実行委員長はじめ実行委員の大半が変わったのを機に新たなプログラムが始まりました。海で波の音を聞きながら砂にまみれて一日過ごすことで環境への意識が芽生えればと言う事から始まった『海の大運動会』。年々参加者が増え、3年前から始まった大相撲玉ノ井部屋の力士とのビーチ相撲は大人気になっています。
昨年の海の大運動会で砂浜に埋もれた釘でケガをされた方が出たのを受け神奈川県や藤沢市に報告書と共に海岸美化への要望書を提出。神奈川県の環境農政部廃棄物対策課が対策を講じてくれて新たな海岸美化への取り組みがスタートします。
アースデイ湘南の活動が行政に伝わり、海岸美化への新たなシステム作りが始まるのは実行委員会としてもとてもうれしいことです。
2007年にはハワイの遠洋航海カヌー「Hokule'a」がミクロネシアを経由して日本までやって来ました。星と太陽、月の運行やあらゆる自然のサインから方位を読み取る古代航海術「スターナビゲーション」を使い、風をセールに受けるだけの動力で13000キロを5か月かけてやって来ました。南太平洋の島々を経由し文化の交流、情報の発信をしてきました。やはり温暖化による海面上昇は何処の島にも暗い影を落としています。ホクレア号の航海を通じて海洋学、天文学、気象学、歴史、文化等々様々な学びがありました。そのホクレア号の航海やスターナビゲーションを紹介するプログラム「Aloha
Hokule'a」もスタートしました。Part 1から Part 3まで3年にわたりホクレアの紹介をしてきました。ハワイ島在住のカメラマン、ニック加藤さんからアースデイ湘南に送っていただいた写真で構成するスライドショー「カヌーのある暮らし」『サタワル島の暮らし』や、ホクレア号のドキュメント「ALOHA
未来」をプロデューサーでカメラマンの吉田清継さんを招いて紹介。海洋ジャーナリストの内田正洋さんやホクレアのクルーのデューク金子さんらのトークもあり毎回大盛況でした。
■ ホクレア号が日本に届けてくれたアロハスピリットが日本の「和の」心に出会い生まれた未来へ繋がる環境用語『
WALOHA
』。
アースデイ湘南は誰もが安心して暮らせる未来へのキーワードとして『
WALOHA 』(ワロハ)を提唱していきます。
■ アースデイとはとても大きなテーマなので いろいろなアースデイが各地で開催されていますが湘南では『湘南スタイル』での身近な感じでのアースデイをこれからも開催してきます。
■ アースデイは毎年4月22日ですが、この日をきっかけに毎日をアースデイとして意識を持っていただけるようにアースデイ湘南は
「湘南は毎日がアースデイ」として呼びかけています。
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